インナーマッスルをやわらかくして肩こりを解消する

肩こりを治すには、肩関節周囲のかたくなった筋肉をやわらかくしなければなりません。

肩関節の筋肉は、大きく2種類に分けることができます。増幅筋や三角筋などの表層の筋肉(アウターマッスル)と、それらの筋肉の下にある菱形筋、肩甲挙筋。韓上筋、辣下筋などの深層の筋肉(インナーマッスル)です。

アウターマッスルをもんでも肩こリが治らない人は、インナーマッスルがかたくなっていると考えられます。

そういった人は、この「寝ながら肩押し」をお試しください。アウターマッスルに加え、インナーマッスルをやわらかくすることができます。

肩こりを解消し、背中の張りも改善できる

背骨がゆがむと、自律神経が圧迫され、内臓にトラブルが起こりやすくなります。また、筋肉の状態がアンバランスになることで負担がかかり、こりや痛みが起きてしまいます。

常に背筋を伸ばし、胸を張っているようにすれば、背骨のゆがみは十分防げます。そのうえで丸くなった背中を伸ばすようにすれば、ゆがんでいた背骨も自然と矯正できます。

特に「背中伸ばし体操」は、胸椎全体と背筋を伸ばす効果が大きく、肩こりの解消はもちろん、背中の張りを改善する効果にもすぐれています。

症状が改善したら、体操を続ける必要はありません。また再発するようなことがあれば、そのとき再開すればよいでしょう。

骨盤を正せば背骨のゆがみも矯正できる

「病院へ行くほどではないが、首や肩がこって、腰も痛い」「寝つきが悪くて疲れがとれないし、体調もいまひとつすぐれない」。

こうした不調は体がゆがんだ人、特に背中がゆがんだ人に多く見られます。

このような不快症状は、背骨を含めた体のゆがみを矯正することで改善されます。

「背骨のゆがみ治し体操」を毎日行えば、背骨を支えている骨盤のゆがみが矯正できます。

建物にたとえれば、背骨は大きな柱で、骨盤は柱を支える土台のようなもの。

土台がしっかりしていれば、柱も自然と安定してくるはずです。

そうすれば、筋肉のバランスや代謝が改善され、当然、姿勢もよくなり、気持ちも前向きになるでしょう。

血行不良に起因する肩こりゃ冷え性を改善できる

成人の両腕の重さは、体重の約8分の1といわれます。50・啄の人なら片腕で約3㎏、65kgの人なら約4㎏のおもリになります。

このおもりに常に引っぱられているため、肩の筋肉は緊張状態が続き、血管は萎縮して血液の流れが悪くなっています。

しかし、「腕だけ走リ」で筋肉の緊張をほぐすと、血管の収縮と弛緩が活発になって、指先のような末端の血液交換が促進されるため、血行不良に起因する肩こりゃ冷え性などの不調が治ります。

血液循環がスムーズになると、細い血管壁に血液の脂が付着するのを防ぐことができ、動脈硬化の予防にもつながります。

腕を振る動作はウエートトレーニングにもなります。そのため肩の周りに集まっている三角筋や上腕二頭筋などの比較的大きな筋肉に筋力がついて基礎代謝がアップし、脂肪を消費しやすい体になり、肥満や脂質異常症も予防できます。

全体の筋肉を動かし、痛みの悪循環を断ち切る

「ねこあくび」動作は、昔から整体院などで腰痛体操として行われていました。この動作に「曲げる」と「ひねる」の動きを加えると、肩こりにも効果がある体操となります。

腕、脚、体幹(胴体)はそれぞれがバラバラに動いているわけではなく、連動しています。物を投げるときでも、腕だけで投げるのと体全体を使うのではパワーも疲れ方も違います。体幹から腕や脚にスムーズに力を伝えられる筋肉の動きが理想なのです。

ねこあくび動作を続ければ、それが可能になり、重心の偏リやゆがみが修正できます。こりがとれれば、筋肉を正しく動かせるようになり、筋力がつき、代謝もよくなります。正しい体の動きは、痛みの改善だけでなく、内臓

機能や筋力、バランス感覚の向上にもつながります。

胴体をそらせる、丸めるという動きは、背骨、腰回り、それに連動するお尻ゃ太ももの筋肉を刺激します。また、背骨を動かすことによって、椎間板は老廃物を排出し、栄養をとリ入れることができます。

胴体を左右に曲げる動作は、肋骨、肩甲骨、わき腹に連動している腕や首の動きをよくし、慢性的な肩こりゃ五十肩を改善します。

胴体を左右にひねる動作は、腰回リに刺激を与えます。腰椎は左右に回せる角度が10度と狭く、スムーズに動かせないと膝や股関節でカバーしようとするため、筋肉や関節を傷めてしまいます。しかし、ねこあくび動作を行うと腰椎が動くようになり、膝や股関節の負担が減らせます。

気楽な気持ちで続け、体のゆがみゃ重心のバランスを修正しましょう。

二の腕、背中が引き締まり、肩こりも解消する

近年、和太鼓は、楽器としてだけでなく、その健康効果に注目が集まっています。太鼓をたたく動作は腕、肩、おなか、背中、腰、股関節、太もも、膝、体のすべての部分を使う全身運動であるからです。

とはいえ、「実際に太鼓をただ者たい」と思っても、そういう機会も場所もないという人も多いでしでも、この「太鼓たた者動作」をすれば、同じような健康効果を得ることができます。

なぜなら、太鼓は、たたくと者にとる姿勢にこそダイエットや健康効果の秘密があるからです。

ふだんの生活で、両腕を真上に上げて下ろすという動作はほとんどありません。

まず、これだけの動作で、肩周辺の血行がよくなり、肩こりが解消されます。二の腕にキュッと力が入るため、脂肪を燃焼し、たるみの解消にも役立ちます。

次に、腰を落として膝を曲げ、体全体で太鼓をたたくようにする動作で、股関節もやわらかくなります。股関節は体の中でいちばん大きな関節です。

股関節を鍛えると、骨盤のゆがみが治って、腰痛が解消します。膝から下の血行がよくなり、冷え性の改善や、下半身やせにもつながります。

さらに、腕を上げたときに体を大きく伸ばし、体全体でたたく動作では、腹筋と背筋が鍛えられるためウエストが引き締まり、脂肪が落ちにくい背中もシェイプアップできます。

太鼓たたき動作を毎日続けていると背筋がまっすぐになり、ふだんの生活でもこの姿勢が身につきます。

背筋がついてきて、上半身を支えるのが楽になり、ねこ背が解消します。まっすぐに伸びた背筋は、あなたを若々しく見せてくれるでしょう。

赤筋と白筋を鍛えて、肩こわをもとから治す

人間の体には2種類の筋肉があります。体の深部に多くあリ赤い「赤筋」は、主に有酸素運動に使われます。

骨を支え姿勢を維持する役割もしています。

体の表面近くに多い「白筋」(アウターマッスル)は、主に無酸素運動に使われ、瞬間的に大きな力を出すことができる筋肉です。

「骨骨10秒体操」は、これらの筋肉を効果的に刺激し、その筋肉とつながっている骨にも負荷を加え、強化する体操です。この体操を続ければ赤筋と白筋のバランスがとれます。

赤筋が柔軟性を持つと、血行がよくなってくるので、赤筋の低下による血行不良が一因で起こる、肩こりゃ腰痛の改善が期待できます。

赤筋の状態がよくなれば当然、骨を支える力も高まります。また、骨自体も強くなってくるので、骨粗殺症の予防も可能になってくるでしょう。

姿勢がよくなり、肩こり、便秘、腰痛に効果

「かかと文字」は、イスにすわって、かかとで宙に文字を書く体操です。

すわったままで、効率よくおなかから膝までの筋肉を鍛えることができます。

ふだん使うことの少ない股関節回りの筋肉を、上下左右に大きく動かす体操なので、体を支えるもととなる骨盤の筋肉をしっかりと鍛えることができます。

骨盤が丈夫になると、体に安定感が生まれるので、足腰がしっかりして転びにくくなります。

また、この体操をすると、お年寄リに多い膝の痛みが軽減します。太ももの筋肉が強化されるため、膝痛の原因の一つである、歩くときの膝の揺れを防いでくれるからです。

おなか回りの筋肉も強化され、便秘や腰痛などの不快症状も解消されます。

姿勢がよくなるので、肩こりゃ頭痛の改善や予防にも役立ちます。

毎日欠かすことなく、まずは1ヵ月以上続けてみてください。

肩甲骨を大きく動かせば、肩こりの予防にもなる

「おはらいのポーズ」は、神主が御幣を振るように、手を組んで無限大のマークを描く体操です。

このポーズは、肩甲骨を大きく動かすので、肩の周りにあるたくさんの筋肉が刺激され、鍛えられるので、血液の循環がスムーズになります。

また、人間の体のすみずみにまで流れているリンパ液という細胞液の流れも促進してくれます。

リンパ液の流れがよくなると、蓄積された乳酸がスムーズに流れ、こりが解消されるばかりか、乳酸がたまりにくい体質になり、肩こりの予防に役立ちます。

すわってもできる体操です。お年寄りや体の不自由な人もお試しください。

全身運動で体のこわばりを解消。痛みとりにも効果が

肩こりゃ腰痛などの痛みで体がこわばっていたり、寝たきりの状態が長く続いたりすると、関節がかたくなったり筋肉が縮んできてしまいます。

寝たきりになると、起立性の低血圧や静脈血栓、心肺機能の低下、便秘などの全身症状を招くこともあります。

「だらけ体操」は、時間や回数の決まりがない、寝たまま歩く動作をするだけの、簡単な運動です。しかし、この体操は実は、体の随所を刺激する全身運動です。ですから、関節を動かす訓練、筋肉を強化する訓練、日常の動作をスムーズにする訓練などを一度にこなすことができます。

腰痛や関節痛、冷え性、肩こり、便秘でお悩みの人はぜひ試してみてください。腰痛や拘縮 (筋肉などのこねばリ)の痛みとりにも効果的です。

また、寝たきりゃ、ふだんは体を動かす機会のない高齢者の機能回復にもおすすめです。介護者がいっしょに実践してもよいでしょう。



股関節の動きをよくして骨と筋肉のゆがみをとる

自分の足で歩く機会が少なくなったことが原因で、現代人の股関節はかたく、ゆがみやすくなっています。

ゆがんだままの股関節を長期間放置すると、右足と左足の長さに違いが生じ、歩いたときの歩幅が違ってきます。

また、膝痛、足のだるさ、こむらがえり、捻挫しやすいなどのトラブルも起きてきます。骨盤や背骨にも影響が及び、肩、背中、腰などにも痛みが出てきます。

しかし、この「お尻歩き」をすれば、股関節の動きがよくなるばかりか、左右の骨のゆがみをとり、バランスをととのえることができます。

また、股関節そのものだけでなく、股関節を支える周辺の筋肉のゆがみもとることができます。

肩甲骨とつながる筋肉のこわばりをほぐして治す

肩甲骨は、肩の位置にあって、首、腕、背中など、上半身を支える吉まざまな筋肉とつながって、肩の関節の複雑な動きを可能にし、体の左右のバランスをとる天秤のような働きもしています。

この肩甲骨には常に重力などの重みによって、下に引っぱられる力が加わっています。そのため、日ごろの運動不足や、加齢による筋肉のたるみで、肩甲骨の位置が下へずれると、筋肉が引っぱられて肩こりゃ首の痛みが生じます。

これを解消するのにいい運動が「肩甲骨回し」です。この動作は、肩甲骨の周囲にある褐色脂肪細胞を活性化し、首の痛み解消、脂肪燃焼の効果も期待できます。

股関節のズレを正し、肩こりほか多くの不調をやわらげる

股関節は、立つ、歩く、寝るなど多くの動作にかかわっている重要な関節です。ところが、スポーツや足を組んですわるなどのちょっとした動作やクセで、簡単にズレが生じます。

股関節のズレをほうっておくと両脚の長さに違いが出て、骨盤の左右の高さを変えてしまいます。骨盤と背骨はつながっているので、脊椎も傾き、骨格がゆがんできます。

すると、体の各器官や内臓、組織につながっている脊髄神経が圧迫され、働きが正常でなくなります。体内の環境をととのえている自律神経にも支障が出て、肩こり、腰痛、便秘、不眠などの不快症状があらわれるのです。

股関節のズレを正す方法のーつが「正座おじぎ」です。上半身を伸ばすことで、股関節のズレが解消され、脊椎も正され、胃痛や肩こり、腰痛などが改善される動作です。イスにすわったままおじぎ動作をしても効果はあります。

左右のゆがみを正し、肩こりも肥満も一気に改善できる

投げる、踏んばる、持つといった動作をするとき、たいていの人は重心をかける足がどちらかに決まっています。これで年を重ねると、使っていない足の側の筋肉が弱くなり、体の左右のバランスがくずれ、ゆがみが出てきます。

その体のゆがみを「ボール投げ動作」で防ぐことができます。続けることで腕だけでなく、腹筋や背筋、足腰などの、あまり使われていない側にある筋肉に力をつけることもできます。

弱かった側に筋肉がつけば、もともと強い側とのバランスがとれます。膝や腰などの関節にかかっていた無理な力がとれて、痛みも解消します。筋肉がつけば、エネルギーが消費されるので、肥満も解消できるでしょう。

がみ合わせのズレを矯正。肩こりの原因を断つ

「割り箸かみ」を私が考え出しだのは約20年前のこと。以来、多くの人から「頭痛や肩こりが消えた」「シミやシワがなくなった」との声をいただきました。割り箸かみは、かみ合わせのズレを解消し、体の不快症状を改善する動作なのです。

論より証拠。まず、割り箸を1膳用意し、まん中あたりをかんだご自分の姿を鏡に映してみてください。割り箸は水平になっていますか? ほとんどの人は、左右どちらかが下がります。かみ合わせがズレているためです。

肩こりに悩む人は、肩のラインに注目してください。割り箸の傾きと肩のラインが、逆方向に傾いていませんか。無意識に顔の傾きを肩で調節し、まっすぐ立っているように見せかけているのです。これは慢性的な肩こりや腰痛の原因になります。

次は、割り箸のまん中あたりに線を入れて、その線が□のまん中にくるようにかんでみてください。割り箸の線の上と下で、前歯の位置がズレていませんか。かみ合わせは、斜めに傾くと同時に、左右にズレでいる場合がほとんどなのです。

割り箸かみでは、このようなかみ合わせのズレを、割り箸を使って矯正できます。上の手順にそって実現できた正しいかみ合わせの位置を、あごを動かす筋肉に覚えさせるために、ずっとかんだまま固定しておけばいいのです。あごが痛くなり、疲労感が残る人は1回の時間を減らし、こまめにやるとよいでしょう。

割り箸をかんだまま「イーッ」と言って笑顔をつくれば、ふだん使わないほおの筋肉や表情筋が鍛えられ、目じりの小ジワが消える人もいます。

シヤキッとした正しい姿勢を身につけて肩こり解消

姿勢が悪いと首や肩にも負担がかかり、肩こりになりやすくなります。

反対に、姿勢をよくすれば、肩こりになることもありません。当然、腰や膝の負担も少なくてすみ、腰痛や膝痛などの予防にもなります。

さらに、内臓や血管も正常に働くようになるので、冷え性や高血圧の予防にもよいうえ、ねこ背も治リます。

つまり、胸を張って背筋をピンと伸ばして立ち肩の力を抜いた姿勢は、健康維持に役立ちます。「つま先立ち膝上げ」動作は、その正しい姿勢を身につけるのに役立ちます。うまくできない人はまず、壁に手をついてやりましよう。




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